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高森明勅
2013.8.8 06:00

週刊誌と宮内庁内部のアンチ皇太子派

一般的に週刊誌にとって、
宮内庁内部のアンチ皇太子派は大切な存在だ。

何故なら、ネタをくれるから。

皇室をストレートに重んじる宮内庁内部の伝統派は、
あくまでも皇室の尊厳を第一義に考えるから、
ほいほい情報を流すようなマネはしない。

それでは週刊誌は商売にならない。

リークしてもらってナンボの商売だ。

それも、読者が食いつきやすいスキャンダルネタが欲しい。

あるいは、スキャンダルに見えるように加工出来るネタならOK。

取り分け、国民の注目度の高い雅子妃殿下に絡む不祥事めいたネタを、
ある種の週刊誌はハイエナのように求める。

一方、宮内庁内部のアンチ皇太子派にとっても、
週刊誌は情報操作を行う格好のツールだ。

こうして、宮内庁内部のアンチ皇太子派と一部週刊誌の、
醜悪な蜜月が生まれる。

週刊誌に匿名の「宮内庁関係者」が登場したら、
十中八九アンチ皇太子派の人物と考えれば、ほぼ間違いないだろう。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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